アロマの歴史

アロマの起源

紀元前3000年古代メソポタミアではミイラを太陽の神、月の神に捧げる際に神殿で香料を焚いていたと言われています。エジプトでは、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)など祭祀儀礼・治療・美容としてとして大いに利用されていたようです。ミルラは、ミイラを作るときに使用されていた話はとても有名です。



中世になると植物成分を植物油・水・アルコールに分ける技術が発達しました。イスラムでは、蒸留法によって精油を取り出すようになり、十字軍の遠征では、傷ついた兵士の治療として使われました。ルネッサンス時代には、上流階級層の人たちが香水として香りを嗜むようになります。アロマは時代によってさまざまな形で活用され、研究されて続けてきました。アロマテラピーの起源をたどっていくと、エジプトやギリシャあたりにぶつかり、現在はフランスやイギリスを中心に世界的に広まっている印象があります。


アロマテラピーは植物の成分を利用しており、その視点から見ると、インドのアーユルベーダや漢方、中国医学など様々な方法が存在します。日本にもヨモギやビワの葉、ドクダミなど効果、効能が高い植物が多数存在し、古くからそれらを活用してきた歴史があります。アロマテラピーもそれらと同類の部分もあり、生活の知恵・生活の一部として日常で活用されてきたものです。それらが化学者の手によって分析されたり、研究が進むにつれて、フランスやベルギーでは、医療の中で使われるようになりました。

メディカルアロマの起源

同じ花でも土や水、肥料によってその成分を分析すると違いが生まれることは想像がつくでしょう。アロマテラピーは、その土地や風土、歴史、文化的背景に沿って独自に発達してきました。日本に伝承された形から分類すると、花やハーブの香りの効果を活用した「イギリス式アロマテラピー」と精油の成分を直接体に取り込み、心身に直接的に働きかける「フランス式アロマテラピー」に分けられると言われています。



1928年フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881-1950)が実験中に火傷を負い、ラベンダーの精油を用い治癒したことから更に研究をすすめ、彼自身の著作「アロマテラピー」が出版されました。
彼は、アロマテラピーを医療分野で活用するために研究を進めた人の一人で、「アロマテラピー」と命名したのも彼だと言われており、それがメディカルアロマの起源にあたります。

その後も研究者達の手によって精油(エッセンシャルオイル)の研究はすすんでいきました。1960年代には、精油を希釈してマッサージする方法があみだされ普及していきますが、香りの効果も利用しながらイギリスでは美容、癒し、リラクゼーションとして定着していき、フランス・ベルギー地方では精油の成分を活用し医療分野に導入されるようになりました。

日本には、1990年代エステブームにより、サロンを中心にイギリス式アロマテラピーが普及し、マッサージや芳香する手法が多くの方に活用されるようになりました。